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中3受験生の人にとっては,チャレンジテストの終了・1学期の期末テストも採点済みの解答用紙が返却され,一喜一憂しているころだと思います。
いよいよ,受験に向けての最大のポイントである夏休みに突入していきます。
以前の記事でも触れましたが,私の塾講師の経験から言っても,夏休み前~夏休み終了までの過ごし方が,受験校決定に大きく影響するのは今も昔も変わりがありません。
中3生は,夏休み終了までに中1~中3(1学期)の内容をしっかりと固め直し,この範囲における実戦力を高めていくことが最大の目標です。
地域によっては部活の引退がまだというところもあるでしょう。
そういう人は,夏休み終了までに基礎~標準レベルの設問をしっかりと解けるようになることに重点を置きましょう(基礎~標準レベルが解けないと後で伸び悩みます)。
府教委HPでは少しずつ来年度入試の情報が公開
今回は,内申点や入試の配当時間・配点について書いていきたいと思います。
内申の算出方法について
いよいよ来年度入試から3学年の内申点すべてが府内の公立高校入試の合否判定に反映されていく形となります。まず,来年度入試の内申の算出方法をまとめたものが次の表となります。
表を見ればわかるように,「中3:中2:中1=3:1:1」という形で3学年すべての評定が反映される形になりました。
総合点での合否判定について
一般選抜や特別選抜を問わず,基本的に合否判定は学力試験と内申点の合計点(総合点)で合否が決まっていきます。
ただし,学力試験の点数と内申点は各高校が採択している比率をかけて,補正された点数(満点の点数は変わらず)で合否を判定していく形となります。
ざっとまとめると次のような形です。
注1:一部専門学科は実技試験が課されるので,さらに実技試験の点数を足して判定。
注2:面接試験がある高校は比率は設定なし。
ただし,学力試験の点数と内申点は各高校が採択している比率をかけて,補正された点数(満点の点数は変わらず)で合否を判定していく形となります。
ざっとまとめると次のような形です。
- 特別選抜:学力試験×A(比率)+内申点×B(比率)=450点満点……(注1・2)
- 一般選抜:学力試験×A(比率)+内申点×B(比率)=900点満点
注1:一部専門学科は実技試験が課されるので,さらに実技試験の点数を足して判定。
注2:面接試験がある高校は比率は設定なし。
実技試験がある学科は「学力試験+内申点+実技試験」
基本的には学力試験+内申点で大半の高校は合否判定が行われていきますが,一部の専門学科によっては,実技試験(デッサンであったり,体育の実技であったり,音楽の視唱であったり,器楽・声楽の実技であったり)が課されます。
特別選抜では実技試験が課される学科もあります。
その配点は次の通りです。
実技ができるからと言って勉強を疎かにしてはいけませんね。
その残りの枠を,総合点で決めていく仕組みになっています。
なお,面接重視型の資料の評価は「X:Y:Z=2:1:1」とされています。
特別選抜では実技試験が課される学科もあります。
その配点は次の通りです。
- 100点満点→芸能文化科
- 150点満点→デザイン系・美術・演劇・音楽
- 225点満点→体育系学科
実技ができるからと言って勉強を疎かにしてはいけませんね。
面接が課される場合は一発逆転要素が強まる?
面接が課される場合(例:豊中高校能勢分校など)は,面接(X),自己申告書(Y),調査書〔活動/行動の記録〕(Z)の3点で募集人員の50%を上限として合否を決定することができると規定されていますので,一発逆転要素はかなり強いものとなります。その残りの枠を,総合点で決めていく仕組みになっています。
なお,面接重視型の資料の評価は「X:Y:Z=2:1:1」とされています。
学力試験と内申点の比率について
学力試験と内申点の比率は,府教委が定めているものは特別選抜・一般選抜とも5パターンずつ設けられています。
なお,大阪市立の高校は5パターン以外にさらに4パターンの組み合わせから採用することもできるようですが,府教委の資料をざっと読んだ限りは独自のパターンを採用しているところは無かったので,次以降の表では省略します。
特別選抜の場合
特別選抜については,次の表のようにまとめられます。一般選抜の場合
一般選抜については,次の表のようにまとめられます。学力問題の種類と評定の倍率タイプが発表
選択問題や比率の選択変更はここからの受験勉強の内容・レベルにも直結してくるため,大阪府教委は昨年とほぼ同じ時期である7月11日付でHPで,来年度入試に向けての学力検査問題の種類,調査書評定の倍率・各高校のアドミッションポリシーを発表しました。内容は多岐にわたるので,府教委HPの上の方にある「平成30年度大阪府公立高等学校等アドミッションポリシー(求める生徒像)並びに学力検査問題の種類並びに学力検査の成績及び調査書の評定にかける倍率のタイプについて」という項目をよくチェックしておくことが大切です。
受験生の皆さんにとっては,昨年と同様に情報が早く出揃ってきたのは歓迎ですね。
情報が早くわかっていれば,その分,対策も早く対応できていきますから,ありがたいことです。
内容を見た限りでは,統合・新設される2高校(北淀・西淀川,泉尾・大正)が最も目立つ変化かなという感じです。
注目の変更点(7月16日:下線部追記)
一部の高校では受験動向を左右しそうな変更が出ています。一例だけ紹介しておきます。
- 住吉高校,池田高校,寝屋川高校,和泉高校→数学がB選択に変更
- 夕陽丘高校(普通科)→数学がB選択,比率がⅠ型に変更
- 桜塚高校→英語がB選択に変更
- 市岡高校→英語がB選択に変更(2年連続でC選択をB選択に下げる易化)
- 統合・新設の2高校→AAA選択のⅢ型で実施
中でも,池田や寝屋川,住吉,和泉といった旧学区でも上位に位置する高校で,数学がC→Bへの選択変更が行われた点(問題の易化傾向)は特筆に値するでしょう。
この選択変更は,地味に受験生の意識や志望動向にかなり大きく影響を与えそうな気がします。
他の高校でも,アドミッションポリシーが全面改訂されているなど,重要な変更が結構入っている場合がありますので,府教委HPの情報はしっかりとチェックしておきましょう。
学力試験について
特別選抜について
府教委から発表された特別選抜の5教科の試験時間,配点は次の表のようになります。なお,英語は「筆答40分・リスニング15分」という構成も例年通りです。
この素点と内申(×10倍)に学校指定の倍率をかけた総合点を算出します。
一般選抜について
一般選抜は,大半は50分・90点配点ですが,一部の教科については,配当時間が異なります。上の特別選抜と同じようにまとめたものが次の表です。
注意点
まず,数学のC問題はA・B問題と異なり,配当時間が60分と10分長く取られているのも,これまでと同様です。次に,英語の筆答とリスニングの時間配当はA・B問題とC問題の違いについてまとめておきます。
- A・B問題→筆答40分・リスニング15分
- C問題→筆答30分・リスニング25分
また,配当時間・配点には変化はありませんが,国語のC問題はここ2年は難度が高いですから,来年度も難度がある程度は高いと想定して,読解力向上対策は念入りに行っておくことをお奨めします。
最後に
今回のエントリは,かなり気が早い部分もあるのは否定しませんが,対策は早いに越したことはありません。そこで,次回は2018年度の大阪府立高校入試に向けての過去問集や予想問題集について取り上げていきたいと思います。
そのままお付き合いいただければ幸いです。
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